研究ブログ12 Nov 2020
オーロラの明滅とともに、宇宙からキラー電子が降ってくる
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2019 年 12 月 31 日から 2020 年 1 月 5 日までの 6 日間、プロジェクトメンバーの浅村,坂野井、三好、川村、細川で、アラスカに出張をしました。2020 年 12 月に打ち上げが予定されている脈動オーロラ観測ロケット(LAMP ロケット実験)の射場、および地上サポート観測の施設の下見を行うことが目的です。
大晦日に成田空港を出発し、時差の関係で年が明けないうちのアラスカのフェアバンクスに到着。その日のうちに Poker Flat Research Range の SOC (Science Operation Center) に向かい、LAMP ロケット実験の主任研究者である Sarah Jones 博士を始めとする米国チームと合流しました。ロケット打ち上げ時の地上サポート観測に用いる全天カメラのテストを行いながら、米国チームと打ち上げ条件や地上サポート観測の準備についてのディスカッションを行いました。
1 月 2 日には、Fort Yukon にあるアラスカ大学の観測施設を見学し、ロケット実験時にどのようなカメラを設置するかについての議論を行いました。その日の晩には、再度 Poler Flat Research Range に滞在し、カメラのパフォーマンスチェックおよび、大気レーダーを含めた地上サポート観測の予行演習を実施しました。この日は、天候は曇りがちであったものの、雲の隙間からオーロラ爆発および脈動オーロラの出現を視認することができ、実際のデータを眺めながら打ち上げ条件に関する詳細を詰めることができました。
ロケット実験の実施まで 1 年を切った段階で、米国チームと日本チームのコミュニケーションを確立することができ、非常に意義の大きな出張になりました。
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