集会報告

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H28 年度の脈動オーロラ研究集会が開催されました

開催日 2017年3月15-16日
会場 名古屋大学 宇宙地球環境研究所 研究所共同館 II 3F 講義室
2017 年 3 月 15, 16 日の 2 日間、名古屋大学宇宙地球環境研究所研究集会として、脈動オーロラ研究集会が開催されました。2012 年度に始まり 5 回目となるこの研究集会ですが、今年は海外から 3 名の研究者をゲスト講演者として迎えての開催となりました。ゲストとして参加されたのは、フィンランドの Sodankyla Geophysical Observatory (SGO) の Esa Turunen 所長,Antti Kero 博士、Finnish Meteorological Institute (FMI) の Pekka Verronen 博士の 3 名です。このお三方は、脈動オーロラが発生しているときに磁気圏から同時に降り込んでくる高エネルギー粒子が中間圏や成層圏などの中層大気にどのような影響を与えるのかについて、観測とシミュレーションを組み合わせた研究を行っており、本プロジェクトのメンバーとも密接に共同研究を行っています。また、Esa Turunen さんが所長を務められている SGO は、本プロジェクトによる Sodankyla でのオーロラ観測を協力にサポートしてくださっています。 研究会の初日は、脈動オーロラに伴う中層大気への影響に関するセッションを組み、活発な議論が行われました。二日目には、数値シミュレーションなどを用いた脈動オーロラを作り出す物理過程に関する話題も取り上げられ、議論が白熱しました。また、3 月末に予定されているあらせ衛星との同時キャンペーン観測について、地上観測や衛星観測のオペレーションについて意見交換が行うことでキャンペーン観測計画を具体化することもできました。来年の研究集会では、今年のキャンペーン観測で得られたデータを活用した研究発表が行われる予定です。

3 月 15 日(水)
13:00-13:10趣旨説明
細川敬祐(電通大)
13:10-13:30東西バンド極方向伝搬型長周期 (T〜2-10 min) オーロラ脈動
佐藤夏雄(極地研)
13:30-13:50脈動プロトンオーロラの発生域推定
尾崎光紀(金沢大),井上智寛,八木谷聡,塩川和夫,三好由純,片岡龍峰,海老原祐輔,野村麗子,坂口歌織,大塚雄一,Connors Martin
13:50-14:10脈動オーロラ主脈動の周期性に関する統計解析
川村勇貴(電通大),細川敬祐,小川泰信
14:10-14:30全天カメラで取得された脈動オーロラの画像に対する主成分分析を用いた変調解析
浅野貴紀(名大 ISEE),三好由純,栗田怜,町田忍,西山尚典,片岡龍峰,福田陽子,内田ヘルベルト陽仁,大山伸一郎,塩川和夫,細川敬祐,小川泰信
14:30-14:50科研費基盤 S 脈動オーロラ研究プロジェクトによる地上観測の紹介
細川敬祐(電通大),小川泰信,大山伸一郎,三好由純,野澤悟徳,栗田怜,寺本万理子,宮岡宏,田中良昌,川村勇貴,浅野貴紀
15:20-15:40Fast ionization variations in ionospheric D region during pulsating aurora: implications for neutral chemistry effects revealed in modeling and in measurements by sensitive radio methods
Esa Turunen (SGO), Antti Kero, Pekka Verronen, Carl-Fredrik Enell, Thomas Ulich, Yoshizumi Miyoshi, Shin-ichiro Oyama and Shinji Saito
15:40-16:00Energetic particle precipitation characteristics determined by a SIC-model based MCMC inversion utilising simultaneously both the EISCAT incoherent scatter radar and the KAIRA spectral riometer measurements
Antti Kero (ISEE, Nagoya Univ. & SGO), Pekka Verronen and Esa Turunen
16:00-16:20Middle atmospheric ozone response to energetic particle precipitation from 50-year WACCM
simulations: role of medium-energy electrons

P. T. Verronen (FMI), M. E. Andersson, D. R. Marsh, A. Seppälä, S-M. Päivärinta, C. J. Rodger, M. A. Clilverd, N. Kalakoski, and M. van de Kamp
16:20-16:40Energetic electron precipitation and auroral morphology at the substorm recovery phase
Shin-ichiro Oyama (ISEE, Nagoya Univ.), Antti Kero, Craig J. Rodger, Mark A. Clilverd, Yoshizumi Miyoshi, Noora Partamies, Esa Turunen, Tero Raita, Pekka T. Verronen and Shinji Saito
16:40-17:00高エネルギー降下粒子が Na 層に与える影響: Odin/OSIRIS データの統計解析
津田卓雄(電通大),細川敬祐,中村卓司,江尻省,西山尚典,高橋透,J. Gumbel,J. Hedin
3 月 16 日(木)
09:00-09:20あらせ衛星の観測に関するイントロダクション
三好由純(名大 ISEE)
09:20-09:40あらせプラズマ波動・電場観測器 (PWE) 初期運用報告
笠原禎也(金沢大),笠羽康正,小嶋浩嗣,八木谷聡,松田昇也,石坂圭吾,尾崎光紀,土屋史紀,熊本篤志,疋島充,井町智彦,加藤雄人,三好由純,篠原育
09:40-10:00ERG 衛星での中間エネルギー電子その場観測
笠原慧(東京大),横田勝一郎,三谷烈史,浅村和史,高島健,平原聖文
10:00-10:45キャンペーン観測に関する議論
三好由純(名大 ISEE),細川敬祐(電通大)
10:45-11:00あらせ WPIA データを用いた解析に関する議論
疋島充(宇宙研)
11:00-11:20ULF wave modulation on the generation process of whistler-mode chorus emissions
加藤雄人(東北大),L. Chen
11:20-11:40コーラス放射によるロスコーン角近傍電子のピッチ角散乱特性について
北原理弘(東北大),加藤雄人
11:40-12:00Causal Relationship between Relativistic Electron Acceleration and Microbursts associated with
Scattering by Whistler Chorus Elements

S. Saito (ISEE, Nagoya Univ.), Y. Miyoshi, and S. Kurita

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